PEARSプロバイダー研修

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先日、PEARS(Pediatric Emergency Assessment, Recognition and Stabilization)プロバイダーコースを受講してきました。

PEARSは、小児救急に日常的に関わる機会が少ない医療従事者などを対象に、乳児・小児の緊急状態を体系的に評価し、異常を早期に認識して、適切な初期対応・安定化につなげることを学ぶコースです。

呼吸状態の悪化やショック、心肺停止など、子どもに起こり得る緊急事態について、実際の症例を想定しながら学んでいきます。

ICU・救急を離れて改めて感じた「知識をアップデートする大切さ」

私はこれまでICUや救急外来で勤務してきましたが、そこから離れて時間が経っていたこともあり、今回の研修は非常に新鮮な学びになりました。

特に印象に残ったのが、「以前習った知識が、現在もそのまま正しいとは限らない」ということです。

医療の世界では、新しい研究やエビデンスに基づいて、ガイドラインや推奨される手技が更新されていきます。

今回も、乳児の心肺蘇生(CPR)について、以前とは異なる推奨を学びました。

乳児の胸骨圧迫も変わっています

今回の研修で特に印象に残ったのが、乳児の心肺蘇生(CPR)における胸骨圧迫の方法が変更されていたことです。

これまで乳児のCPRでは、救助者が1人の場合、胸の中央付近を2本の指で圧迫する「2本指法」が広く知られていました。

しかし、2025年に発表されたAHA(American Heart Association:アメリカ心臓協会)のCPR・ECCガイドラインでは、乳児の胸骨圧迫について、従来の2本指法が推奨されなくなりました。

現在、1人の救助者が乳児に胸骨圧迫を行う場合には、

  • 片手の手掌基部を用いる方法(1-hand technique)

  • 両母指包み込み法(two-thumb–encircling hands technique)

が示されています。

この変更は、これまでの研究や知見を踏まえ、より質の高い胸骨圧迫を行うことを目的として推奨が見直されたものです。

特に、従来の2本指法では十分な圧迫深度を確保することが難しい場合があり、両母指包み込み法などの方法では、より適切な圧迫深度を得やすいことが示されています。

「昔こう習ったから大丈夫」ではなく、医療従事者自身が現在の標準を学び直し、知識や技術をアップデートしていくことが大切だと、今回の研修を通して改めて感じました。

医療の世界では、新たな研究やエビデンスの蓄積によって、これまで一般的だった知識や手技の推奨が変わることがあります。

私たち訪問看護師も、日々の看護だけでなく、急変時の対応を含め、常に新しい知識を身につけていく姿勢を大切にしていきたいと思います。

※実際の救命処置を行う際には、最新のガイドラインだけでなく、所属施設・地域のプロトコルや、受講した講習で示された手順等に従って対応することが重要です。

参考・公式情報

American Heart Association(AHA)
2025 American Heart Association and American Academy of Pediatrics Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care – Part 6: Pediatric Basic Life Support

AHA公式ガイドライン|Part 6: Pediatric Basic Life Support

AHA公式|2025 AHA Guidelines for CPR and ECC

AHA公式|2025 Guidelines for CPR and ECC Highlights

PEARSで学ぶ「異常を早く見つける」という視点

PEARSでは、心肺停止になってからの対応だけではなく、重症化する前に小児の異常を見つけることも重要なテーマになります。

小児の状態を評価する際には、

① Appearance(外観)
意識状態や反応、筋緊張、泣き方など

② Breathing(呼吸仕事量)
呼吸数、陥没呼吸、呻吟、喘鳴など、呼吸にどの程度負担がかかっているか

③ Circulation to Skin(皮膚への循環)
皮膚色などから循環状態を評価

といった視点から、まず全体像を捉えるPediatric Assessment Triangle(小児評価トライアングル)が用いられます。

そこからさらに、

評価 → 異常の認識 → 介入 → 再評価

という流れで状態を確認していきます。

小児は成人と比べて状態が急速に変化することもあるため、わずかな変化を見逃さず、早期に異常を認識することが重要です。

まほろばでは、スタッフの学びを応援しています

訪問看護では、利用者様のご自宅という病院とは異なる環境で看護を行います。

そのため、日々の訪問看護の知識・技術だけでなく、急変時の対応や小児看護、在宅での救急対応など、幅広い知識を身につけていくことが大切だと考えています。

訪問看護ステーションまほろばでは、スタッフが「学びたい」と思った研修や資格取得についても、できる限り積極的に応援・支援していきたいと考えています。

医療は日々進歩しています。

だからこそ、私たち自身も学びを止めず、常に知識や技術をアップデートしていく。

そして、その学びを日々の看護に還元し、利用者様やご家族により良い看護を提供していく。

それが、まほろばが大切にしている姿勢の一つです。

「学び続けながら、より良い看護を届けたい」

そんな想いを持った看護師さんがいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に働きませんか。

訪問看護ステーションまほろばでは、これからもスタッフ一人ひとりの成長を応援していきます。

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